山形県南部沿岸の地震(2019/6/18 M6.7)

(2019/6/29 更新)


図1:Hi-netの自動震源データで2019年6月18日0時から18日22時45分まで(日本時間)。 Hi-netでは、本震のMは6.7でした。USGSは、M6.4。Mw6.4。 四角で示したのは過去の震源断層でその横の数字は発生年です。 今回の地震は1964年新潟地震のすぐ東側で起きたようです。 自動処理の震源位置なので気象庁の正確な震源位置から少しずれているかも知れません。 余震は内陸でも起きているようです。


図2a:Hi-netの自動震源データで2019年6月18日22時から28日24時00分まで(日本時間)。 Hi-netでの本震のMは、6.6に変更されていました。 図1の後、余震がかなり決まっていました。主に海域で海岸線に沿った分布です。


図2b:図2aの枠内の震源の直線ABにタイする断面図。沖合から陸に向かって深くなっています。 水平距離と深さの比は1:1です。


図2c:図2aの枠内の震源のマグニチュードと時間図。Mの小さな地震は静かな夜間にだけ決まっています。 昼間は明らかに検知能力が落ちています。


図3a:図2aと同じですが、投影する直線の方向を変えました。


図3b:図3aの枠内の震源の直線ABに対する断面図。水平距離と深さの比は1:1です。 南西側から北東側へ少しずつ深くなっています。 途中にギャップが見えるので、南西部と北東側では別の震源断層になっているのかも知れません。


図3c:図2aの枠内の震源の時空間分布図。


図4:「日本海東縁の活断層と地震テクトニクス」(大竹・平・太田編,2002,東京大学出版会)のp158の図10.6。 今回の地震は、ここで指摘していた地震空白域「A」でも「B」でも起きていなくて、活動帯「f」の中で起きたようです。



図5:石川有三,1994,残された空白域,月刊「海洋」1994,号外7,102ー107.のp104の図2。 この図から見ると日本海東縁は現在も活動期であると思われる。



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