ミンダナオ島南方沖の地震(2021/1/21 M7.0) 図1:フィリピン火山地震研究所(PHIVOLCS)の2011年1月1日から2021年1月21日21:20(世界標準時+9h)までの M5以上、深さ125kmまでの震源分布です。×印が今回の地震の震央です。 本震のMは7.2、深さは125kmになっています。 フィリピンの地震観測網からは外になるので、震源の深さがより深く決まっていると思われます。 図2:米国地質調査所(USGS)の1964年1月1日から2021年1月21日(世界標準時)まで、M4以上、 深さ700kmまでの震源分布です。本震はM7.0で震源時間は、21日12:23(日本時間21日21:23)。 深さは96kmとやや深いので、津波は起きないか、起きても小さいでしょう。 近くで似た規模の地震は、パラメータを示した1969年1月30日M7.2深さ70kmの地震です。 図3:図2の枠内の震源のマグニチュードと時間の図です。 1990年代の半ばまでは、この地域での検知能力は低かったようです。 2013年頃からMの決定方法が変わったためか、やや不思議な分布になっています。 図4:図2の枠内の震源の断面図です。縦横比は1:1。 今回の地震は二つある沈み込み帯のうち東側の沈み込んだプレートの中で起きています。 こちらの沈み込み帯は深さ200km程度までのようです。 戻る |