図1: 深さ0−60kmのJMAによる震源分布。
図2−a: 図1の枠内の震源数の月別変化。2001年7月から数が増えているのは観測システムの変更などによる人為的なものと思われる。
図2−b: 図1の枠内の震源のA−B直線に対する時空間分布図。上がB側で北。北側で2000年途中から2001年前半に活動が低下して見える。原因は何だろう?
図2−c: 図1の枠内の震源のM−T図。Mが決まる地震の下限を見ると、2001年途中から人為的な変化があったと推定できる。
図2−d: 図1の枠内の震源の深さの時間変化図。これでも2001年の途中から震源密度の変化が伺え、人為的な変更があったと類推できる。
図2−e: 図1の枠内の震源全期間のb値と度数分布。ちょっとギクシャクするが許せる範囲。
図3−a: 図1の枠内の1998年震源のb値と度数分布。M3の後半で傾斜が変わっている。これはM決定の式が余り良くないことを示している。
図3−b: 図1の枠内の1999年震源のb値と度数分布。まあまあ許せる範囲。b値は、0.79。
図3−c: 図1の枠内の2001年7月から12月までの震源によるb値と度数分布。
図3−d: 図1の枠内の2002年震源のb値と度数分布を1999年のもの(バックの黒色)と比べた。2002年の方がb値はやや小さく決まる。両者の違いは、検知力の下限が違うこともあるが、2002年の方がM5以上の大きな地震が多いことの方が原因と思われる。ただ、これはM5弱から直線から外れているようなので、M決定の変位式と速度式が整合的でない人為的な要素も考えられる。
ただ、以下のページに示したように
http://www007.upp.so-net.ne.jp/catfish/namazu.html
−>「震源情報について」−>「気象庁地震観測網の変遷」の表
2001年10月から仙台、札幌両管区でHi-netが接続されている。Hi-netのデータは地中にセンサーがあるため一般的に振幅が小さくなっており、補正は西日本での値をそのまま東日本にも適用しているらしい。それらの影響でMがそれまでより小さく決まっている可能性が高い。