青森県東方沖地震(2025年12月8日、M7.6)

(2025/12/12 更新)


図1:千島弧の地震空白域と思われる地域(赤色矢印で示した、静岡大学での研究会で発表、10月18日)。 緑線で囲った領域は過去の大地震の震源域(1974年から2025年11月まで)。 釧路沖はやや疑問がある。


図2:Hi-net自動処理震源データによる2025年12月8日00時から9日01時(日本標準時)まで、 深さ40kmまでMすべての震源分布図。 茶色三角印は火山、緑色で囲った領域は1994年三陸はるか沖地震と2003年十勝沖地震の震源域。 今回の地震は、この二つの大地震の震源域の間で発生しているようである。 襟裳岬の西の緑線で小さく囲った領域は、1982年M7.1浦河沖地震の震源域。 Hi-net自動震源では本震は結局、決まっていない。JMAはM7.5。


図3:Hi-net自動処理震源データによる2025年12月8日00時から11日21時(日本標準時)まで、 深さ40kmまでMすべての震源分布図。 ×印は、USGSによる本震の位置。オレンジ色で囲った四角は、1968年十勝沖地震の震源断層。 今回の地震は、1968年十勝沖地震の震源断層の中央部を破壊したように見える。 南部は,1994年三陸はるか沖地震で破壊されており、残された北部が注目される。 北部に紫色で囲った領域は、1968年十勝沖地震M7.9が起きた約10時間後に起きた最大余震M7.5の震源域である。今回の余震活動が、この領域でほとんど起きていないので、今後、この地域で大きな余震が起きることが危惧される。


図4:図3の黒線で囲った震源の時空間分布図。北部で11日19:46にM3.4の地震が起きており、北側の活動が危惧される。

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