2023年アイスランドの群発地震と火山

(2023/11/27 更新)

2021年の活動はこちら−>こちらを参照


図1:アイスランド気象局の震源データ、2023年11月11日11:55から11月25日13:00(世界標準時)まで、 Mすべて、深さ30kmまでの震源分布です。 茶色線はプレート境界で、右がユーラシアプレート、左が北米プレートです。黒色△マークは火山。 群発地震は島の南西部で多発していて、首都レイキャビク(半島付け根の北側の+印)近郊です。 データは、https://en.vedur.is/earthquakes-and-volcanism/earthquakes#view=table より。 データを収集し始めたのが遅く、11月11日11:55からしか入手出来ていません。


図2:島の南西部の拡大図。アイスランド気象局の震源データ、 2023年11月11日11:15から26日13:00(世界標準時)まで、 Mすべて、深さ30kmまで、信頼度の高い震源のみの分布です。 レイキャネス火山(半島内で一番西の端 Reykjanes)と クリスビク火山(西経22度線の西 Krysuvik)の間で2021年に噴火が起きた。 レイキャネス半島北岸の+印は、首都のレイキャビク、先端に近い南岸の+印は住民が避難したグリンダビーク。


図3:図2の枠内の震源のマグニチュード(縦軸)と時間(横軸)の図です。左端が2023年11月11日11:55で、右端が25日13:00。 21日から減っていたのが、26日から増えている。


図4:図2の枠内の震源の深さの時間(横軸)の変化図です。左端が2023年11月11日11:55で、右端が25日13:00。 ほとんどの地震は深さ10kmまでで起きています。


図5:図2の枠内の震源の時空間図です。上側(B側)が北東側。左端が2023年11月11日11:55で、右端が25日13:00。 半島の付け根付近でも活動が見られる。


図6:欧州・地中海地震センター(EMSC)の震源データ、2020年1月1日から2023年11月13日24:00(世界標準時)まで、 Mすべて、深さ30kmまでの震源分布です。


図7:図6の枠内の震源の時空間図です。上側(B側)が北東側。左端が2020年1月1日で、右端が2023年11月13日24:00。 今回の活動は10月から始まったようです。


図8:図6の枠内の震源の月別地震数の変化。2021年の活動に比べても圧倒的に今回が多い。


図9:図6の枠内の震源のマグニチュード(縦軸)と時間(横軸)の図です。左端が2021年1月1日で、右端が2023年11月13日24:00。 今回の最大地震は11月10日18:09に起きたM5.3。


図10:図6の枠内の震源の深さの時間(横軸)の変化図です。左端が2020年1月1日で、右端が2023年11月13日24:00。 ほとんどの地震は深さ10kmまでで起きています。 深さ10kmは、震源の深さがうまく決められない場合に震源決定作業の都合で仮定した深さと思われます。 大つぶの地震の震源の多くが深さ10kmに決まっているのは、少し不思議です。


図11:欧州・地中海地震センター(EMSC)の震源データ、2020年1月1日から2023年11月13日24:00(世界標準時)まで、 Mすべて、深さ40kmまでの震源分布です。



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